【超過酷!?】アメリカ大学院卒業後に立ちはだかる壁と知っておきたい就活事情 [アスレティックトレーナーの就活]

こんにちは、Showです。

アメリカでの就職って大変って聞くけど具体的に何が大変なの?

アスレティックトレーナーの就職事情は?

って気になる方も多いと思います。

今回の記事では、私が実際にアメリカでアスレティックトレーナーとして

就職活動をする中で直面した壁知っておくと役立つ情報を紹介します。

次回の記事では卒業後にどんな選択肢があるのかも紹介するので、

そちらも合わせて読んでみてください。

 

その前に

本題に入る前に押さえておきたいことがあります。

それは、「ATプログラムがマスター(大学院)レベルへ移行されたこと」です。

就活を進めていく中で、この影響が思ったよりも大きいことに気づきました。

というのも、今までのトレンドだった、

4年制大学(学部レベル)でBOC-ATC取得

⬇︎

GA(Graduate Assistant)として大学院に入る

⬇︎

就職

という流れができなくなってしまったことです。

GAとして大学院に入ることで、

基本的に「学費免除+Stipend(ちょっとした給料)」をもらいながら

学生ビザのままアメリカに残ることができました。

そして、このGA期間の労働経験は多くの場合、経験年数としてカウントされるため、

大学院を卒業することで、「修士号+2年の経験年数」を持って就活に臨めたのです。

これだけ聞いても何がそんなに問題なのかわからないと思いますが、

ここから本題に入っていく中で、少しずつわかってくると思います。

ビザの壁

卒業後の進路を考える中で避けては通れないのがビザの問題です。

どれだけアメリカに残りたくてもビザがない限りは残れません。

学生ビザ・就労ビザ・グリーンカードなど選択肢は様々ですが、

それぞれにメリット・デメリットがあり、

ビザが原因で日本に帰国せざるを得なくなる人も少なくありません。

また、抽選のあるビザがあったり、

すべての職場がビザのサポートをしてくれる訳ではない

といった不確定要素も多いのでとても大変です。
(自分も色々と悩みました。)

このビザ問題に関しては、色々な要素が絡み合ってくるので

ビザについて調べたり、バックアッププランを持っておくなど、

自分ができる準備は全てしておくことが

就活を進める前・進める中で大切だと思います。

 

経験年数の壁

次に立ちはだかるのが、経験年数の壁です。

どういうことかというと、

多くの場所で、アスレティックトレーナとしての「就労経験が1〜2年」というのを最低条件にしているため、

卒業したばかりの私たちは該当しないのです。
(ATプログラムでの実習経験は含まれない場合がほとんど)

私自身、経験年数が必要なところに試しにアプライしてみましたが、

面接もなく書類の段階で落とされました。

ですが、朗報もあります。

それは、現在ATの市場が売り手市場だということです。

多くの場所で人が足りていないので、

経験年数の無い私たちにもチャンスは巡ってくるのです。

実際、3月〜5月にかけての求人を見ていると、

経験年数1〜3年」のところが多かったのですが、

6月ごろになると、同じところから出ている求人で「経験年数は問わない

と変更されて再度募集がかけられていました。

恐らく、初めの募集で思ったように人が来なかったのでしょう。

ビザの関係でタイムリミットがある留学生の私たちには

”待つ”ということはかなり怖いことですが、

根気強く粘っているとチャンスが回ってくる可能性はあります。

 

時間の壁

これは上でも少し触れたように、私たち留学生には

ビザの関係上アメリカに滞在できるタイムリミットがあります。

卒業してからゆっくり探そうなんてことをしていると、

進路が決まらず日本に帰らなければならなくなるかもしれません。

私のクラスメイトの中には卒業後少し休憩してから、

仕事を探すって子もいましたが、

留学生の私たちはそんな悠長なことを言っていられないです。

そこは、自分の置かれている状況をしっかり理解して、

ATプログラムに在籍中から前もって動くのがおすすめです。

シーズンスポーツの罠

また、意外と盲点なのが、それぞれの場所スポーツで、

仕事の始まるタイミングが違うということです。

大学高校の仕事は基本的に8月頃から始まるのに対して、

プロスポーツはそれぞれのシーズンに合わせて始まります。

(クリニック系は来れる時から働き始めるってパターンが多いみたいです)

これが実際どういう風に影響するかというと、

例えば、よくあるプロスポーツでのサマーインターンを8月や9月にすると、

その後の仕事を大学や高校で見つけようとすると結構苦労します。

これは、私や私の知り合いもこの状況になって大変だったので、

注意が必要なところかもしれません。

また、無職でいられる期間にも限りがある場合があるので、

働きたい場所やスポーツはいつがシーズンで、

いつ頃から仕事が始まるのかを考慮する必要があります。

OPTの申請日と開始日

ATプログラムを卒業した後、OPTを使って働く人も多いと思いますが、

そのOPT申請時期開始日を決めるのも判断が難しいです。

というのも、申請してからEADカード(労働許可証)が送られてくるまでに

タイムラグ(私の場合は2ヶ月)があるので、

まだ仕事が決まってないからって申請をギリギリまで待つと、

いざ仕事が決まった時に、まだ働き始められないってなってしまい、

逆に早めに決めすぎて、結局仕事が決まらず90日以上無職になると、

アメリカにいられないということになるので注意が必要です。

本当の勝負はここから

今回紹介したのは、あくまでアメリカでの就活で最低限を満たすための壁であり、

これらを満たすことでようやく他の人(いわゆるアメリカ人)たちと

同じかそれに近いレベルに立てるというものです。

もちろん、この先には言語の壁だったり、書類選考や面接を突破することといった

本当の意味での就活が始まるのは言わずもがなです。

そこを乗り越えた先にようやくアメリカで働くことができるのです。

 

最後に

少しネガティブな事が多くなってしまいましたが今回の記事で伝えたかったのは、

「アメリカでの就職は大変だからやめとけ」ではなく、

こういったことをあらかじめ知った上で、

自分の進路についてしっかり考えて、実際に動いておくことが

アメリカでの就職には必要不可欠になるということです。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

次回は実際にどういった選択肢があるのかを紹介します。