こんにちは、Showです。
今回の記事では、将来アメリカで働きたい人や、
現在留学中でアメリカでの就職を考えている人向けに、
アメリカでの新卒給料を働く地域別に調べる方法を紹介します。
*途中ビザの話も出てきますが、詳しいことは必ず専門家に確認してください。
目次
はじめに
最近、ニュースやSNSでもよく話題になるアメリカの給料ですが、
国土の広いアメリカでは働く州によって給与額に違いが出るのはもちろん、
中心地と田舎町など同じ州の中でも地域によって違ってきます。
また、ネットで給料を調べていると平均値や中央値は見つけやすいものの、
初任給やキャリア序盤の給料を見つけるのには苦労します。
ましてや、働きたいエリアでの新卒給与を見つけるとなると至難の業です。
今回は私が就活やビザのことを調べる中で見つけた、
「Foreign Labor Certification Data Center」というサイトを使って、
職業・地域別に給料を調べる方法を紹介します。
この方法を使うと、Entry-Level (その分野で初めて働く人)での
実際の平均賃金を調べることができます。
Foreign Labor Certification Data Centerとは
この「Foreign Labor Certification Data Center」を使うと、
“Prevailing Wage” と呼ばれる、
同じ職業の人がその地域で貰っている平均賃金を調べることができます。
この”Prevailing Wage”には、そのポジションで求められる
能力や経験によって4つのレベルがあり、
Level 1 Wage: Entry-level (未経験者)
Level 2 Wage: 関連する学歴と経験を持った人
Level 3 Wage: 経験豊富で業務への理解も深い人
Level 4 Wage: その分野の専門家
という風に分かれています。
平均賃金なのでその額から多少の増減はあったとしても、
この “Level 1 Wage” が新卒者・未経験者の給料の基準になると言えるでしょう。
給料を決める際の基準にもなるこの賃金のことを知ってて損はないと思います。
“Prevailing Wage”は何のため?
なぜ“Prevailing Wage”というものがあるのかというと、
外国人労働者を低賃金で雇って、米国民の雇用機会を奪うのを防ぐ目的があるらしいです。
H1Bビザや雇用ベースのグリーンカードは、
米国民の足りないところを補うためのビザなので納得ですよね。
良い面としては、周りよりも低賃金で同じ仕事をさせられるという心配がないこと。
悪い面としては、初任給が高い業界だと、
この賃金が原因でビザのサポートが貰えないなんてこともあるみたいです。
ビザのプロセスにも使われる
例えば、H1Bビザで誰かを雇う場合、雇用主はこの“Prevailing Wage”か、
その職場で同じポジション・能力の人に支払っている給料の
どちらか高い方を支払う必要があるみたいです。
また、雇用ベースのグリーンカードでもこの“Prevailing Wage”を
チェックするプロセスがあるので(例外あり)、
ビザの観点から見ても、この“Prevailing Wage”が
貰える給料の基準になると言えるでしょう。
調べ方
それでは実際に調べ方を紹介します。
① 「FLC Data Center: Wage Search Wizard」をクリック
② 調べたい”州”を選択 → “Continue” をクリック
③ 各種調べたい情報を選択→ “Search” をクリック
Select a Data Source: 特に調べたい期間が無ければ最新のものを選択
Select an area based on: County/Townshipを選択、調べたい地域のカウンティーをググってそれを選択
Enter a keyword or phrase: 調べたい職種を入力(例: Accounting, Athletic Trainer)
又は
Select an occupation from the list: リストから調べたい職業を見つけて選択
④ 自分の調べたい職に一番近いものを選ぶ→”View Wages…” をクリック
⑤ Level 1 Wage (Entry-Level Wage) をチェック
活用方法
給料だけ確認してそれで終わり、でも良いのですが、
それだけだと、その給料で実際に生活できるのかはわかりません。
アメリカでは給料と同じように、物価も地域によって違っていて、
さらには、税金も州によって違います。
なので、この調べた給料を最大限に活かすには、
税引後の給料や生活費も一緒に調べてみるのがおすすめです。
税引後のだいたいの給料は
「OOOO(金額) salary after tax in OO(州の名前)」
で検索すればわかります。
生活費も
「Cost of living in OO(市の名前) OO(州の名前)」
で調べるとだいたいの生活費が出てきます。
この2つを比べることで、実際にその地域で働くことは可能なのか、
どのような生活が待っているのかをざっくりと知ることができます。