こんにちは、Showです。
今回は、
・アメリカ大学院の奨学金事情
・奨学金のオファーを貰うまでの過程
・奨学金を獲得するためのアドバイス
について自分の経験をもとに紹介していこうと思います。
『コミカレでの奨学金事情についてはこちらの記事』
「給付型奨学金」で学費を節約!?コミカレで獲得した奨学金とその金額【アメリカ留学】
アメリカ大学院の奨学金事情
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アメリカ大学院の奨学金について、「ネットで調べたり」、「留学経験者に話を聞く」と
それぞれの「サイト」や「経験者」によって言っている情報が違っていて
どれを信じたら良いかわからなくなると思います。
自分も実際にそういう経験をしました。
ですが、大学院への出願を進めていく中で、なぜそうなるのかがわかりました。
それは、「大学院によって奨学金事情が全く違う」からです。
奨学金の有無も金額も大学院によって全く違うのです。
まずは大学院に直接聞いてみる
では、どうすれば「奨学金についての詳しい情報」を入手できるかですが、
大学院に直接聞くのが正確で手っ取り早いです。
奨学金とはいえ、お金のことなので聞くのを躊躇してしまいがちですが、
ある大学院のプログラム説明会に自分が参加した時に、
何人ものネイティブの生徒が「奨学金」や「Finantial Aid」についての質問をしていたので、
アメリカではそういう話題を出すことは大丈夫なのだと思います。
実際に、自分自身も大学院選びをしている際に、
10校くらいのプログラムディレクターにメールを送って奨学金について聞いていました。
どこに聞けば良い?
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大学院に直接聞けば良いといっても、どこに聞けば良いかわからないですよね。
奨学金に関してのことだけでなく、
大学院出願の際にわからないことがある場合は、基本的に
・プログラムディレクター
・インターナショナルオフィス
・アドミッション
の3つの内どこか1つにメールをするようにしましょう。
もし、メールを送った先が担当部署ではなく、情報を持っていない場合には、
どこに聞けば良いかを教えてくれる、または、担当者に確認して返信してくれると思います。
連絡先は学校のHPに載っているメールアドレスか問い合わせフォームを利用します。
奨学金獲得までのプロセス
⇧この記事にも書いていますが、合格した大学院のうち
オハイオにある大学院のプログラムから奨学金のオファーを貰いました。
実際は、合格と同時に大学院側から奨学金のオファーを貰ったのではなく、
どちらかと言うと、合格通知を受け取った後にこちら側から奨学金を貰えるよう交渉したといった方が正しいです。
では、どういう過程でそうなったのかについて、
大学院合格の通知が届いてから奨学金獲得までのプロセスを紹介します。
わかりやすくするために、「前半」と「後半」に分けました。
前半(大学院合格~)
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2月初旬に合格通知が届く⇐この時点で奨学金のオファー無し
⇩
プログラムディレクターに「奨学金を貰える可能性はありますか?」とメールで確認
⇩
返信内容は、
①奨学金に応募できる資格が無い(TOEFLの点数が1点足りないから)
+
②資格を満たしていても、現段階では新入生向けの奨学金は無い
(プログラムに入ってから応募できる奨学金はある)
とのことだったので、この時点での奨学金獲得は諦めていました。
「Funding Eligibility」という基準
自分が合格したオハイオの大学院では、「合格基準」のTOEFLの点数とは別に、
「Funding Eligibility」という「奨学金の申し込みができる資格」を取るための別の基準がありました。
この時点での自分のTOEFLの点数は79点だったので、合格基準は超えていたものの
「Funding Eligibility」にはあと1点足りませんでした。
後半(~奨学金獲得)
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前回のやりとりから数日後
プログラムディレクターから奨学金が見つかったとの連絡
(2年間州外生費用免除)
+
もし2月末までにTOEFLの基準をクリアすれば奨学金を出せる
⇩
ダメ元で「TOEFLの例外措置を取ってもらえないか」とプログラムディレクターに相談
(基準まであと1点、My Best Scoreは基準を超えていたから)
⇩
プログラムディレクターが学校側と交渉
⇩
申し入れが認められて、特例的にTOEFL再受験の必要が無くなる
⇩
奨学金のオファーを貰う
例外措置について
2月末までに、TOEFLの基準を超えれば奨学金を出せると言われたものの
結果が出るまでの待ち時間を考えると、試験まで1週間くらいしかなかったため
準備期間がかなり少なく厳しい状態でした。
そこで、アメリカは交渉の国だと聞いたことがあったので、
ダメ元でプログラムディレクターに「例外措置を取ってもらえないか?」と相談することにしました。
その際にこちら側の主張として、
・TOEFLのComposite Scoreが 79点(基準まであと1点)
・MyBestScore 81点であること(MyBestScore自体は基準として認められていない)
・コミカレでの取得中の事前履修科目がオールAなこと(2年間継続)
・Phi Theta Kappaという優等生協会に選ばれ、そこのメンバーであること
・コロナ感染でホテル隔離という予期せぬ大きな出費があったこと
を考慮してくれないかという内容のメールを送りました。
ホストマザーの協力
交渉をすることは決めたものの、こういうケースは初めてで
どのような言い回しでどのような文章を書けば良いかわからなかったので、
ホストマザーに相談することにしました。
結果として、ホストマザーに相談したことは大正解でした。
自分では絶対に思いつかないような、
「”トゲの無い”言い回し」だけど「言いたいことはしっかりと伝わる表現」を教えてくれました。
そのおかげで、プログラムディレクターに「自分の思い」や「置かれている状況」が正確に伝わったと思います。
奨学金の内容(金額)は?
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このような経緯で獲得した奨学金でしたが、その内容(金額)は、
2年間州外生(留学生)費用免除
というとても有難いものでした。
留学生としてアメリカで大学に行く場合は、通常、州内生への授業料にプラスして
州外生(留学生)料金を支払うことになります。
この州外生料金を含めると、州内生と比べて2~3倍近くの学費を払わなければならないです。
自分の場合この料金が免除されたので、
金額にして2年間で16,000ドル(170万円)を払わなくて済むことになりました。
自分の経験からアドバイス
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今回紹介してきたイレギュラーな経験から、大学院での奨学金獲得に向けてのアドバイスが3つあります。
①奨学金があるかどうかは学校側に直接聞いてみる
②交渉してみるのはOK、でもその時はネイティブに相談する
③自分のアピールポイントを持っておく
①奨学金があるかどうかは学校側に直接聞いてみる
自分の行きたい学校に通っている先輩が奨学金を貰っているからといって、
自分の時にも必ず貰えるとは限りません。逆もしかりです。
なので、自分で直接学校側に確認しましょう。
また、この一件の後、ホストマザーからこんな言葉を言われました
”Always ask, you never know”
「聞かないと何もわからないのだから、まずは聞いてみなさい」
ということです。
アメリカで上手く生き抜くためには、
こういう心持ちで生活していくことが必要なのだと思います。
②交渉してみるのはOK、でもその時はネイティブに相談する
アメリカで生活していると、お店で定員さんと交渉してお得に買い物したり、
サービスをしてもらっているという場面をよく目にします。
なので、何かあれば①でも言っているように、
「まずは聞いてみる」そして、「話し合ってみる(交渉する)」
ということは、やっていくべきことなのだと思います。
普段から英語圏の国で英語を使って交渉している人にとっては、
なんてことないのだと思いますが、
日本で生活していると、あまり交渉する機会はないと思います。
ましてや、言葉や文化の違う国での交渉となると、勝手がわからないことも多いと思うので、
まずは友人やホストファミリーなどのネイティブに相談しましょう。
③自分のアピールポイントを持っておく
自分の場合は、アメリカに来てから良い学業成績をキープしているので、そこをアピールしました。
奨学金を獲得するためには、学校側に「この人に入学して欲しい」と思わせることが必要だと思います。
なので、ここだけは誰にも負けないというところを作っておきましょう。
また、「アピールポイントを持っておく」ということは、
奨学金のためだけでなく、大学・大学院への出願時や就職活動のときにもプラスになると思います。
まとめ
今回は、
・アメリカ大学院の奨学金事情
・奨学金のオファーを貰うまでの過程
・奨学金を獲得するためのアドバイス
について、自分の経験をもとに書いてきました。
最後に、今回の記事の内容をざっくりとまとめます。
・大学院の奨学金の有無・金額は学校によって全く違う
・大学院側との交渉の末、2年間で170万円の奨学金を獲得
・奨学金獲得に向けてのアドバイスは、
①奨学金があるかどうかは学校側に直接確認する
②交渉してみるのはOK、でもその時はネイティブに相談
③自分のアピールポイントを持っておく
ぜひ参考にしてみてください。