こんにちは、Showです。
今回の記事では、アメリカ大学院のATプログラムへの出願を
留学エージェントを利用せず、自分で全てやって合格した経験から
大学院のATプログラム合格までの流れややるべきことをまとめました。
目安の時期別に5つのステップに分けて紹介していきます。
・ステップ1(~出願1年半前)
・ステップ2(出願1年半前~半年前)
・ステップ3(出願半年前~1カ月前)
・ステップ4(出願開始)
・ステップ5(合格発表)
()内は目安の時期です。
ステップ1(~出願1年半前)
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ATC留学に少しでも興味がでたら、まずこの3つから始めましょう。
・留学プランを決める
・大学院を調べる
・英語の勉強
留学プランを決める
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まずは、自分にあった「留学プラン」を決めましょう。
ATプログラムに入る方法やステップは何パターンもあるので、
・資格取得までの期間
・語学面
・経済面
などを踏まえた上で自分にあった留学プランを考えていく必要があります。
特に経済面は、家族にサポートをお願いしたり、
学生ローンなどを検討する必要があるの早めに動き出しましょう。
大学院を調べる
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この段階では、出願する大学院を絞るというよりは、
それぞれの大学院の出願要件を確認することが大切です。
求められる「TOEFLのスコア」や「事前履修科目」は、
大学院によって違ってくるので、自分がその要件を満たしているか、
又は、この先満たすことができるのかを確認しておきましょう。
・事前履修科目
・TOEFLのスコア
・GREの有無
・出願の締め切り
・授業料
これらは、特に注意して見ておきたいことです。
調べるためには、大学院やプログラムのホームページ使います。
そして、疑問がある場合はプログラムディレクターにメールしましょう。
大学院のホームページの見つけ方は、
「CAATEのホームページを利用する方法」と「直接検索する方法」があります。
下の記事に大学院のHPの見つけ方を書いているので参考にしてみてください。
英語の勉強
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留学を少しでも考えているなら、
「TOEFL対策」と「英会話」をこの段階から始めておきましょう。
なぜなら、英語力を伸ばしていくには多くの時間と労力を必要とするからです。
特に、「TOEFL」は、出願をするにあたって多くの人が苦労します。
自分自身も、なかなか点数が上がらず最後まで苦しめられました。
参考:【アメリカ大学院留学】TOEFL 80点取得への道のり Vol.1~現在のレベルは?∼
「英会話」に関しては、とにかく話すしかないです。
周りに英語を話せる環境がある場合は、恥ずかしがらずに積極的に会話するようにしましょう。
また、そうでない人は、「Hello Talk」という言語交換アプリや
「オンライン英会話」がおすすめです。
自分が実際にオンライン英会話を使ってみての記事もあるので紹介しておきます。
ステップ1まとめ
ステップ1では、NATA -ATC留学を考えている方が
まず初めにやるべきことをまとめました。
かなりざっとまとめているので、
詳しいことは以下の記事を参考にしてみてください⇩⇩
【NATA-ATC留学】アメリカでトレーナー留学を考えている人必見‼まず初めにやるべきこと3選
ステップ2(出願1年半前~半年前)
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ここから少しずつATC留学に向けて動き出します。
ここのステップでやることは、
・大学院選び
・本格的なTOEFL対策
・事前履修科目
・オブザベーションアワー
という4つです。
特に、下3つは人によっては時間がかかってしまうこともあるので注意が必要です。
大学院選び
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この「大学院選び」はステップ1での「大学院調べ」とは少し違って、
実際に出願していく大学院を絞っていくことを目標にします。
「大学院選び」と「大学院調べ」では、
注目して見ていくポイントはあまり変わりませんが、
自分の行きたい大学院を見つけて、出願に向けての準備を進めていきます。
このタイミングで、
出願する可能性のある大学院の出願開始日と締切日をまとめたリストを作っておくと
出願の際に非常に便利です。
本格的なTOEFL対策
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ステップ1でも書いてあるように、「TOEFL対策」は
かなり重要なので早くから始めておきましょう。
この段階で一度TOEFLを受けてみて、自分がどのくらいのレベルなのかを見極めて、
具体的な目標点突破計画を立てましょう。
目標点は、出願する大学院によって違ってくると思いますが、
まずは多くの大学院で基準になっている80点突破を目指しましょう。
事前履修科目
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ここは、それぞれの置かれている状況によって、
やることやそれにかかる期間が変わってくるところです。
自分は日本の大学で事前履修科目を取れていなかったので、
アメリカのコミカレで2年かけて取りました。
日本の大学で、事前履修科目を取れている場合は、
出願先(予定)の大学院に移行できるか確認しましょう。
多くの大学院が、出願の時点で事前履修科目を全て取り切れていなくても
入学までに全て取り終えれば入学を認めてくれます。
(正しい情報はHPを確認 or 直接大学院に問い合わせましょう。)
オブザベーションアワー
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このオブザベーションアワーに関しても、
大学院によって求められる時間や研修先の数などが違ってきます。
基本的には、ATCの監督下で50~200時間程度のオブザベーションアワーが必要になります。
自分が出願した時(2020年∼2021年にかけて)は、
パンデミックの影響でオブザベーションアワーを免除している大学院がほとんどでしたが、
今後状況が落ち着いていくと、また要求されると思います。
自分は、2020年春セメスター開始時から
学校がオンライン授業に移行するまでの2カ月の間に
100時間程のオブザベーションアワーを経験しました。
ステップ3(出願半年前~1カ月前)
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ここからは本格的に出願準備を進めていきます。
・ATCAS アカウントオープン
・WES 成績評価の申込
・推薦状の依頼
・Personal Statementの執筆
・Resume/ CVの執筆
・TOEFL目標点クリア(GREの勉強も)
・CPR資格の取得
ATCAS アカウントオープン
ATCASとは、大学院のATプログラムへの出願を管理するサイトです。
このATCASに、「推薦状」や「Personal Statement」などをアップロードすることで、
ATCASから、大学院へ出願することが可能です。
多くの大学院がこのサイトから出願することを求めていますが、
大学院によっては、大学院個別のサイトから出願しなければいけないこともあります。
アカウント自体は無料で作れるので、このタイミングで作っておきましょう。
そして、アカウントを作った後は、
ATCAS上に出願に必要な物をアップロードしたり、成績などの個人情報を入力していきましょう。
WES 成績評価の申込
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WESとは、World Education Servicesの略で、
各国の学校での成績をアメリカ式の評価に変換してくれるサービスなどを行っている機関です。
日本の大学を卒業した後、アメリカの大学院に出願する場合、
多くの大学院でWESを通した成績を提出するように求められます。
WESに成績評価を申し込む際に必要なものは以下の2つです。
・日本の大学での英文の成績証明書
・日本の大学での英文の卒業証明書
WESでの成績評価のざっくりとした流れは、
WESのアカウントを作成
⇩
成績評価の申し込み
⇩
必要書類をWESまで郵送
⇩
ATCAS or 大学院に評価後の成績表到着
成績評価をしてもらった成績表は直接ATCASに送ってもらえるので、
ATCASのアカウント開設はWESへの申し込みより先に済ませておきましょう。
また、WESでのプロセスには時間がかかるので、早めに動き始めましょう。
自分の場合は、パンデミックの影響もあり、申し込みから到着まで1カ月半かかりました。
推薦状の依頼
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ATプログラムに出願する場合は、基本的に2~3通の推薦状が必要になります。
そして、その内少なくとも1人はATCに書いてもらわなければならないと指定されていることが多いです。
自分の場合は、
・日本の大学の教授
・コミカレのATC
・コミカレの教授
の3人にお願いしました。
推薦状は相手方の都合もあるので、1か月~2か月くらいの余裕をもってお願いしましょう。
また、日本の大学の教授にお願いする場合は、
今まで推薦状を書いたことが無いということもあり得るので、
より一層余裕をもってお願いすることをオススメします。
推薦状をお願いする時は、
まず初めにメールで推薦状を書いてもらえないか確認して、
OKならATCAS or 大学院独自の出願システムから、依頼のメールを送りましょう。
Personal Statementの執筆
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「Personal Statement」は、いわゆる志望理由書です。
この段階では、とりあえずどこの大学院へも使えるもの1つを作っておきましょう。
Personal Statementの内容としては、
・ATCを目指したきっかけ
・なぜATプログラムに入りたいと思ったのか
・ATCを取った後どうしたい・なりたいか(キャリアゴール)
といったことについて書いておきましょう。
大学院によっては、内容や字数の指定があるので、
その場合は、既にできたPersonal Statementをベースにして、
要求されているものを作っていくというのがおすすめです。
また、必ずネイティブに添削してもらうようにしましょう。
自分の場合は、ホストファミリーに協力してもらいましたが、
Personal Statementの添削に慣れている教授やアドミッションの人だと
より良いアドバイスがもらえると思います。
Resume/ CVの執筆
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「Resume/ CV」とは、日本で言うところの「履歴書」にあたるものです。
このResume/ CVのは、日本の履歴書とは書くことが違っていたり、
さらに、独特の書き方や言葉選びがあったりするので注意が必要です。
自分は、ネット上で書き方を調べてとりあえず書き上げた後、
コミカレのキャリアカウンセラーに添削してもらいました。
TOEFL目標点クリア(GREの勉強も)
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ステップ3が終わるまでに、TOEFLの目標点をクリアしておきましょう。
事前履修科目は、入学までに取り切れれば大丈夫という大学院が多いですが、
TOEFLの場合は、出願のタイミングまでに目標点をクリアしておくのがベストです。
自分が出願した大学院の場合、
TOEFLの基準をクリアするまでは合否を出せないと言われました。
大学院によっては、GREのスコアも要求されることがあります。
GREは、ネイティブの学生も同様に受けるテストで、
ネイティブの学生でも知らない単語がたくさん出てくるような非常に難易度が高いテストです。
テストへ向けての準備期間としては、TOEFLよりも時間がかかると思います。
自分は、GREのスコアを必要としない大学院を選びましたが、
もしGREが必要な大学院への出願を考えている場合は、GREの勉強をしておきましょう。
CPR資格の取得
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出願時、又は入学までにCPR(心肺蘇生法)の資格を取得した証明書が必要になります。
取得方法としては、
・学校(コミカレ)の授業で取る
・”American Red Cross” などの外部機関で取る
という方法が一般的です。
費用面を考えると、American Red Crossなどの外部機関で取るのがおすすめです。
(コミカレだと留学生料金を支払っているので費用がかなり高いです)
自分は、通っているコミカレのATCがCPRの指導資格を持っていたので
個別で講義をしてくれるという少しイレギュラーな方法で取得しました。
ステップ4(出願開始)
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ここまでくると、あとは志望校に出願していくだけです。
出願の際に注意しておきたいことは、
・出願方法
・締切日(出願期限)
・面接(Interview)
出願方法
上でも少し触れましたが、大学院によって
①ATCASから出願
②学校独自の出願サイトから出願
③①と②両方からの出願
というような3パターンの出願タイプがあります。
ステップ3でATCASのアカウントをオープンした後は、
必要書類をアップロードしたり、成績なのど個人情報を入力していきます。
一度ATCAS上に書類をアップロードしたり、情報を入力すると
出願する度にアップロードし直す必要は無く、
あとは、クリック一つでATCASに登録された大学院への出願が可能です。
出願料は、1校目が85ドルで、それ以降は1校当たり50ドルでした。
この方法では、ATCASは使いません。
学校側が独自の出願システムを持っていて、
そこに自分のアカウントを作ります。
あとは、ATCASと同じで必要な書類をアップロードしたり、
成績を入力していきます。
それが終わると、出願料(大学院によって違う)を払って出願完了です。
自分の出願した大学院の出願料は、85ドルでした。
この方法を使っている大学院が一番多い印象です。
自分のケースだと、
ATプログラムへの合否をATCASからの出願をもとに決定して、
その後、独自の出願サイトから出願するように言われました。
この場合は、二重で出願料を支払うことになります。
自分が経験したのは、②と③の出願方法です。
締切日(出願期限)
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出願の締め切りには、
通常締切(Regular Deadline)と早期締切(Early Deadline)があって、
学校によって通常締切だけの場合と両方の締切日を設けている場合があります。
早期締切(Early Deadline)は、11月頃を締切日に設定している学校が多く
年内に合格が貰える、学校によっては奨学金を用意している場合もある
といったメリットがあります。
早期締切に間に合わせるためには、かなり早めから準備を始めることが必要になります。
通常締切(Regular Deadline)は、1月~3月頃に設定している学校が多かったです。
また、ローリング(Rolling Admission)という
締切日を設けずに願書を受け付けた時点で合否の判定をして、
定員がいっぱいになったらそこで受け入れを終了するものもあります。
自分が調べた限りでは、ATプログラムの締切は、
通常締切の後にローリングを採用している学校が多かったです。
通常締切の前に早期締切を設けている大学院もちらほらあり、
自分が受けた大学院の中でも1校がこのシステムを採用していました。
面接(Interview)
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出願料を払い出願のプロセスが終わると、まずは書類選考が行われます。
そして、無事にこの書類選考を通過すると面接(Interview)に進みます。
英語で面接と聞くとかなりハードルが高く感じますが、
しっかり準備をして臨めば、
よっぽどのことがない限り面接で落とされるということは無いです。
実体験をもとに、面接についての詳しい記事を書いているので、
ぜひ参考にしてみてください。
ステップ5(合格発表)
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ここまで来ると、あとは結果を待つのみです。
大学院にもよりますが、
早ければ数日から数週間で結果が発表されると思います。
自分のケースだと、
早いところで面接の次の日にプログラムディレクターから電話で合格の連絡が来た学校もありました。
また、面接から合格までの間に、
追加で資料を送って欲しいと言われた大学院もありました。
下の記事にどこの大学院に出願したのか、
合格をもらうまでの経緯などを詳しく書いています⇩
まとめ
今回は、自分が大学院出願のプロセスの中で得た知識と経験をもとに
大学院のATプログラム合格までの流れややるべきことを紹介しました。
コミカレ出願の際は留学エージェントを利用したので、書けることも限定的でしたが、
大学院ATプログラムへの出願は全て自分でやったので、
書けることも多く、ボリュームもかなり増えてしまいました。
NATA-ATC留学を考えている方には有益な情報になっていると思うので
留学を考える際の参考にしてもらえると嬉しいです。
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